富士通フォーラム2019 〜対話の場をはぐくむためにグラフィックにできること〜
5月15日〜17日の3日間、有楽町の東京国際フォーラムにて「富士通フォーラム2019」が開催され、グラフィックカタリストとして場づくりに関わりました。
本イベントでグラフィックレコーディングを実施して4年目となる今年は「対話の場をはぐくむ」というテーマを私たち自身に据え、グラレコのみではない様々な関わり方を模索する機会になりました。
「ただ聞いて帰るだけのフォーラム・カンファレンスにしたくない。でもそのためになにができるだろう…」と考えている方の参考になればと、私たちの想いとともにお伝えします。
対話によって作られ、対話を生むためのグラフィック
今回、GCBとしても新たなチャレンジとなったのが、Digital Workplaceコーナーでのグラフィックです。
このコーナーでは、未来の働き方を作る様々な技術やサービスが一堂に展示されており、それら一つ一つの概要とそれらが組み合わさった未来の働き方をイメージしていただくためにグラフィックを活用することになりました。
さらに、来場いただいた方と説明員さんとの対話から出てきたキーワードをその場で描き加えるという、インタラクティブなプロセスでの制作を行いました。
展示会でよくある一方的な情報伝達でなく、双方の声を紡ぐことにより、実感を持って未来の可能性を感じていただこうというものでした。
会期中はボードの前で立ち止まり対話が始まる様子を何度も見かけ、グラフィックの持つ力を感じることができました。
セッションを彩り、促進するグラフィックカタリスト
昨年に引き続き、セッションでのグラフィックレコーディングも担当しました。
今回は一般公開日のフロントラインセッションなど大会場がメインだったため、デジタルでのグラレコをスクリーンに投影しての実施となりました。
セッション後のラップアップを担当するなど、ただ描いて記録するだけではなく、新たな対話が生まれる場をデザインすることがグラフィックカタリストの役割です。
グラフィックの価値を伝えるため、Fujitsu chへの出演
会場内で収録・配信されていたインターネット番組「Fujitsu ch」にタムラカイが出演いたしました。
Co-creationやこれからのビジネスにおけるグラフィックの可能性についてお話しさせていただきました。
回を重ねるごとに私たちがグラフィックという手段を用いて、本イベントで果たすことのできる役割が増えてきていることを感じています。
その理由は、関わっている方々や事務局のみなさんと私たちが紡いできた「対話」にあると考えています。そして、まさにその「対話」を促進するものの一つがグラフィックでした。
イベントなどでは結果としてのグラフィックに注目が集まりがちですが、そこには必ずプロセスがあり、それに関わる人たちがいます。
私たちは関係性の質、プロセスの質、対話の質をはぐくむために、これからも活動していきたいと思います。
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